『十字架から新しく生まれる』

first sunrise@hakodate 基督者として

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2023年1月1日 降誕節第二主日礼拝 大久保正禎牧師
ガラテヤの信徒への手紙 6章11節~18節

【 Amen「然り」と 刻まれたこと】

 田舎ではあるけれども、あたたかい気持ちで純朴な信仰心を持っていたガラテヤの人々。
そこへ えらくて立派な人たちが来て割礼を強制しようとします。そのことに対して、パウロが、自身が不自由な中でも心を込めて自筆のメッセージを送ったとされる章です。
 割礼を受けていたら、律法を守っている「ちゃんとした信徒」ということになるのか?
 割礼という外見の基準を用いて、他者に向かって誇る在り方は「本当のよろこび」本当の救いとはいえないのではないか?というお話でした。
 泣きながら生まれてきた生命が出遭う本当のよろこびは
「ひとりぼっちで、見棄てられているのではない」と知ること。そしてそれは、
「自分一人では、得られない気持ち」だからこそ、十字架に架かれた主の生き様のあとを追う
わたしたちは、互いの生命と向き合い慈しむのだ、と。
 過去に既に割礼を受けたかどうか?ではない、と。

 割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。
大事なのは新しい創造です。

ガラテヤの信徒への手紙6章15節

                       

 虐待サバイバーの(無数の偶然が集まり重なって、奇跡的に生き延びられた)わたしは
「ひとりぼっちで、見棄てられているのではない」
と思い込もうとして、前に進もうとしても、事実「ひとりではない」というのは、
実際に「自分一人では得られない気持ち」だから、困り果てていた。
 本来こどもは親から愛情を注がれたり、危険から守られたりするのだろう。
いっしょにいてくれて、自分はひとりではないと安心感を得られるのだろう。
わたしの親は何度も何度も、わたしを殺しにかかってきて隙を見せれば襲われた。
しかし、無理解な世間は、
「こどもを愛さない親なんているわけがない」と。わたしは、ずっと、ひとりぼっちだった。

 わたしが洗礼を受ける鍵となった聖句を思い出した。

だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。

コリント人への手紙 第二 5章17節

 新しい年の最初の日。
親が愛してくれなくても、神さまは、わたしを愛して見守ってくださっている。そして、
「大事なのは新しい創造です」十字架から新しく生まれた自分で、また人生を歩みたいと感じました。

【最近、思うところ】

 読みたくもないのにトップ表示されるネットニュースでも、教会の祈りでも、
ご挨拶代わりに取り沙汰される「ウクライナ情勢」。
 そう敢えて、ウクライナ「戦争」ではなくて、ウクライナ「情勢」と捉えている。うんざり。
戦争は悪だし、寒さの中での緊急事態は悲惨だと思う。
ただ、それは「すべての紛争」であって「ウクライナが、かわいそう」ではない。
中国とウイグル自治区の問題と違って、一方的な武力侵攻ではなく、ウクライナはちゃんと
アメリカの利権の手先として武力支援を受けている。
 現在この地球上で人命が失われる戦いをしているのはウクライナだけではない。50くらいある。
イスラエルは戦っていない時期がないんじゃないか?って思うし、アフガニスタン、シリア、クルド、リビア、イエメン、ソマリア、パレスティナ、メキシコ、コロンビア、ミャンマー、ボコハラム…
…何故かまったく検索にヒットしないが、台湾もウイグル自治区も、わたしは問題視している。
 そもそも、ウクライナ情勢もそうだが「土地の境目が歴史の中で動き続けている」わたしのこどもの頃は「あの辺はソ連」で、ひと括りだった。
 だから、戦争なのか?紛争なのか?内乱なのか?少数民族虐殺なのか?…線引きは、むずかしい。
 例えば、わたしの認識では台湾は国家だが、中国も日本政府も台湾を独立国家として認めていない。
(わたしが台湾を独立国家と認識するのは、台湾出身の善き友人が「自分は中国人ではない。中国人とはまったく考え方が違うから、同じと思ってほしくない」と話していたから、自分の友人の気持ちを尊重している)
 わたしは、詳しく知らないことを批判したり、敵味方に分かれて肩を持ったりするのは嫌いだ。
自分の身が安全な場所から撃つのは嫌いだ。必要を感じたら、よろこんで当事者にはなろう。しかし、有限の肉の身では何でもかんでも当事者になれないのだから、関わりは熟慮する。一方的で多量に送られてくる情報を、吟味しないで取り込んだ挙句、事情を知らない部外者が他者を裁いて批判するのは、浅はかで紛争の火に油を注ぐだけだ。この殺し合いを、
 戦争「として」片方を敵「として」攻撃し、煽りに参加することに、わたしは同意できない。…が、

         みーんな、ウクライナの味方だよね?(笑) 

 そういう空気が、息苦しくて、イヤ。
別に、陰謀論者じゃないけど。以前、日本の外務省からウクライナに駐在していた官僚さんが、
「ウクライナでは、やっと、プーチンが重い腰を上げて助けに来てくれた‼と、大歓迎でしょうね」
って話していたよ?実際に現地に棲んで生活していた日本人の言葉だよ?それ信じるより、アメリカ発信の報道を優先的に信じるの? 日本の公務員個人よりも、アメリカ様公式の声が大きいから?
 だって、考えてみれば当然で、プーチンは紛争地帯の平和的解決のために、ずっと、国連にPKO(国連平和維持軍)の派遣を依頼していたのに、それを却下し続けてきたのはアメリカだよ?
 平和的解決を阻止し、問題を大きくして
「あー、プーチンが戦争をはじめたー‼悪者だー‼やっつけろー‼」って騒いで煽るためにPKOを出さなかったのかどうか?の意図までは知りませんが、少なくとも、
 みんなは現地に駐在していた外務省の公務員よりも、現地事情に詳しいから批判してるのかな?

 虐待サバイバーで鬱病患者のわたしから、ひとつ言いたいことは、
「去年一年間で、ウクライナ情勢で死んだ人より、日本の自殺者と虐待死の方が3倍くらい多い」

 日本国内ではね、銃火器を用いない戦争が毎日毎日毎日毎日、何年間も、続いているんですよ。
年間自殺者数の方が、震災の被災者数よりも、戦死者よりも、コロナ病死よりも圧倒的に多いです。
 目の前の生命ある隣人より、知らない場所でつくられたニュースに注目しているから…。

追記:
アイキャッチ画像は、次男の撮影による「今年の初日の出」です。
画像のストックがないので提供していただきました、感謝♪

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